SSゼミ東京・4期・第4回

2012年8月8日(水)開催されました。

第一テーマ「マクロ経済」①「創造と革新の中小企業経営者」にいかにしてなるか?
世界経済の見通しや中小企業経営者としての潮流の読み方についての講演

講師:SSエグゼクティブプロデューサー山口義行
実施日時:2012年8月8日(水)18:15~20:45
担当プロデューサー:SS企業変革プロデューサー櫻井浩昭


【ゼミ詳細報告】

第4回 スモールサン・ゼミTOKYO

8月8日 第4回スモールサン・ゼミTOKYOを開催。
今回のサマリーも、前回に引き続き、立教大学4年の荒井萌がお送りする。

第1回から前回の第3回まで「事業創造」をテーマに学んできた。
しかし単に「事業創造」の手法を学んだだけではビジネスの場で活かせない。
そこで今回第4回は、スモールサンの主宰者でもあり立教大学経済学部教授の山口義行氏に「創造と革新の中小企業経営者にいかにしてなるか?」をテーマに、世界経済の見通しや中小企業経営者としての潮流の読み方について講演していただいた。
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【バブルレスエコノミーを生き抜く“問う”力】

最近よく「先生、景気はいつあがるのでしょうか?」と聞かれることがよくあると山口氏はいう。
では景気はどのように動いているのか?
大抵の人は一定の水準の中で波が動いていて、下がったとしてもまた元に戻ると考えている。しかしその水準は決して一定ではない。
日経平均株価で言えば、3万円を水準として動くこともあれば1万円を水準として動くこともあるということである。
ではこの水準は一体どう保たれてきているのか?
その答えは常にどこかでおきていたバブルの存在である。
しかし、この5年それが見られず、景気の水準は変化の局面を迎えているという。
バブルで儲けられない今、バブルに次いで出てきたのがソブリン投機である。

空売りし、ソブリンリスクで儲けるようになってしまった今、景気回復を待っていてもジリ貧は避けられないのである。
中小企業経営者は、どう生き残っていくのかを考えなければならない。

その際、大切なのは経営者として従業員を引っ張っていくことではない。
こうした経済の現状やこれからの流れを伝え、どうしていくべきかを“問う”ことである。
従業員は、自分が出した答えが実際に起用されていくことで会社としての問題を自分自身の問題として捉えていくようになる。

疑問を問いかけるのは経営者、答えを出すのは従業員である。
いかにして従業員に考えさせられるかが鍵である。
cimg3860 【事業コンセプトを問い続ける企業こそイノベーション企業である】

そして、変化の時代を生き抜くためには時代変化に柔軟に対応してく力が必要である。その秘訣は何か。事業コンセプトを問い続けることである。

船会社は自社を船で人を運ぶ、船を提供する企業だと思い込んでいる。
時代が進み鉄道の時代になってくると、自分たちは船会社だから、と思い込んでいるがゆえに、船でなくなっただけでその変化に対応出来なくなってしまう。
もし、船会社が、自分たちは「人の移動手段を提供する企業である」とコンセプトを定めていたら、船、鉄道、車といった移動手段の変化にうまく対応していけたはずである。

体脂肪計で有名なタニタは、事業コンセプトの設定に成功した例であると言える。
体重をはかる体重計の企業ではなく、なんのために体重を計るのか?と言った問いを重ねることで、「健康を管理する、健康をはかること」がコンセプトとなった。
そしてそれは肥満を計ることで健康を管理する体脂肪計や、食から健康を導くタニタ食堂といった新しい事業を展開させること、つまりはイノベーションを起こすきっかけとなったのである。

しかし、コンセプトに沿って新しい商品を出すだけでは消費者はついてこない。
売れる市場を作っていくことも必要となる。いくらなら購入するのか?競合はどのくらい安く似た商品を出してくるか?
消費者と対話し、競合の動きを予測していくことが重要となる。

事業創造、そして市場創造のためにも「自社は何の企業なのか?」と問いかけてみてほしい。

【中小企業経営者に求められる自立のための“予測力”】

モノづくり大国日本の衰退、と言われるように製造業の衰退が騒がれているが、
そこには製造業のみならず、経営者の予測力が欠けてきていることが大きいと言う。

市場創造における競合の動きを読むこともそうであるが、敵に勝つために敵を予測することは欠かせない。
鹿が水を飲んでいるときも、常にライオンとの距離感を計算し、動きを予測して身を守るのと同様、企業も予測を誤れば、倒産しかねないのである。

しかし、家にペットして飼われている動物は外敵からは人間が守ってくれるため、予測をする必要がない。
これは長らく大企業の傘の下で生きてきた中小企業の姿と似ているという。
大企業が中小企業を面倒を見てくれるような時代ではなくなってきた今、中小企業は、突然野に投げ出されかねない。
情報収集を積極的に行い、社内で問いかけ合い、“予測”していくことが、自立していくためには必要なのである。

予測力という言葉で、今年のロンドン五輪でのバレーボールを思い出した。
監督がiPadを片手に選手の情報を収集し続け、常に敵の動きや選手の状態を予測しながらの試合だった。
選手達の実力はもちろんのこと、情報収集を積極的に行うことで得た予測力でかちとった銅メダルだったのではないだろうか。
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個人としても、情報収集しその情報をもとに予測する、といったことを少しずつでも今から習慣化していきたいと感じたゼミであった。

荒井萌


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